3/14(水)、「医療安全全体研修会」を開催しました。
当病院は医療安全対策委員会とリスクマネジメント委員会の共催で年2回、「医療安全全体研修会」を開催しています。3/14(水)、2Fホールにおいて「転倒・転落防止について」というテーマで転倒転落防止チームから4人の職員が講演しました。
はじめに、村田医療技術部次長からこの1年間のアクシデント・インシデント件数について報告があり、「転倒・転落防止は難しいが、年齢、自律度、アセスメントスコア等に基づいて少なくする努力を続けなければならない。当病院として重要な医療安全対策の1つであり、そのため、転倒転落防止チームが本年度より活動を開始した。」と説明しました。
引き続き、4階地域包括病棟の内海看護師が、「転倒転落アセスメントスコアシートから読み取れる事」と題して、スコアシートの分類、転倒転落のリスクの評価方法、さらには、転倒転落防止チームの活動報告について説明しました。その後、身体拘束委員会の牧野リハビリスタッフが、憲法や高齢者虐待防止法等に基づき「身体拘束はしてはいけない」ことを説明し、切迫性、非代替性、一時性について複数のスタッフが十分検討した後でのみ「緊急やむを得ない場合」として身体拘束を行う必要がある、と訴えました。
最後に、転倒転落防止チームの中川脳神経外科部長が、「眠剤による転倒リスクの考え方」について講演され、薬物療法と身体拘束のどちらを優先するかについて医師の立場から詳しく説明されました。会場を埋め尽くした約90名の職員は、メモを取りながら熱心に聴講し、転倒転落防止に一層努めることを確認し合いました。