病院長ご挨拶
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阿知須共立病院

ご挨拶

―優しさと思いやりに溢れるハートフルな病院創り―

当院の歴史は古く、250年前山口県萩の地に始まり、以降連綿として医業を受け継ぎ、初代病院長の三好正之が昭和33年、医療の理念を実現するため、医療法人協愛会 阿知須共立病院を設立、2代目病院長の三好正規が、「困っておられる方、苦しんでおられる方に24時間365日寄り添う」と言う基本理念を実践していくことを通して、地域の皆様と睦みあい、信頼しあう関係を長い医業の歴史の中で貴重な財産として積み上げて参りました。その結果として、地域の皆様に支えられ、今があると思っております。

そして3代目となる私は、これまで積み上げてこられた財産を未来に繋ぐことが最大の役割と考え、優しさと思いやりに溢れるハートフルな病院を職員と一緒に創り上げて参りたいと考えております。

当院では、2015年に職員一丸となって新病院を完成させました。新病院の完成により、病棟を一般病棟45床、地域包括ケア病棟45床、医療療養病棟45床に再編、様々な症状の患者さんの受け入れが可能となりました。診療科は内科、外科、整形外科、脳神経外科、放射線科、リハビリテーション科の主として6科、この他、透析センター、総合健診センターがあり、さらに創業時より在宅医療の重要性を認識し、訪問診療を始め各種訪問系サービスを行っております。

当院は地方の典型的な中小ケアミックス病院ではありますが、救急告示病院として年間460件の救急搬送を受け入れ、手術件数は外科・整形を合わせ年間約300件、内視鏡件数は上部・下部合わせ年間約4,000件と、“山椒は小粒でもぴりりと辛い”病院運営を心掛けてまいりました。

また関連法人において、特別養護老人ホームやグループホーム、有料老人ホームなどを運営するとともに、近隣クリニックの先生方や近隣施設との連携を強化し、患者さんや地域の皆さまに切れ目のない医療・介護サービスを提供しております。さらに、山口大学医学部附属病院を始め近隣の高度急性期病院との連携を密にし、患者さんに最適な医療を提供することに心掛けてまいりました。

しかしながら、「2040年問題」と言われております、少子高齢化の急激な進展に伴う患者数の減少、異次元の人手不足、医師の高齢化などの諸問題が既に顕在化し、さらには現下のあらゆる価格の高騰など、病院経営を取り巻く環境は大変厳しいものがあります。

当院ではこの「2040年問題」を見据え、2025年4月から、中期経営計画『Change 2040』(2025年度~2027年度)をスタートさせました。この計画の中で、これからの当院の果たすべき役割・機能は、高齢者救急・地域急性期機能及び在宅医療等連携機能と位置づけております。この役割・機能の実現に向け、医療DXを駆使しつつ、職員一同、より自己研鑽に努めるとともに、高い意識を持って、当院理念である“地域の安心支援拠点”“皆さまの健康長寿”“四者満足”の実現、並びにハートフルな病院づくりに取り組んで参ります。

どうか皆さまの暖かいご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

2025年6月 病院長

阿知須共立病院 病院長三好 正規