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阿知須共立病院創始者「おお先生」を描いた本が出ました。

◎阿知須共立病院創始者「おお先生」を描いた本が出ました。
          『おお先生から生きる勇気をもらおう!』

    ☆ 『戦う軍医と阿南惟幾』 文藝春秋9月特別号(8月9日発売)
    ☆ 『戦場の聴診器』 幻戯書房(8月29日発売)
        (ともに中田 整一著<ジャーナリスト、元NHKプロデューサー>)

 阿知須共立病院 三好正之会長(おお先生)が極限のニューギニア戦(軍医としてニューギニア戦を体験)から得た人生観、生命観、予見力、地域再生への実行力、さらには誰もが惹かれる人間力。
      この閉塞感のある現代社会を行き抜く勇気をあなたに!
  三好 正之(みよし・まさゆき)

1917年(大正6年)、山口県生まれ。医学博士。
35年、旧制山口中学校卒業。42年、日本医科大学卒業後、陸軍軍医学校へ入学。軍医として中国からニューギニアに転戦する。46年、復員。阿知須町(現・山口市)にある阿知須共立病院初代院長となる。80年より阿知須町長を二期つとめ、「山口きらら博」(2001年)の会場となった干拓地(きらら浜)の跡地利用でも先駆的な活躍をする。特別養護老人ホーム「白松苑」の設立をはじめ、福祉にも力を入れ、90歳をこえた現在も、毎日医師として診察を行ない、地域医療の最前線に立っている。

  *** 「おお先生」語録***

 自分は命が何べんもなくなったので、これからは自分の命の代わりにひとのためにつくそうと。私は名誉も金も何もいらないと。人の喜ぶことをしてそれから死ねればよいと。僕が復員したときにね、家にはたった千円しかなかった。それでもこのまま医者をつづけたら患者のためにならんと、勉強せねばいけんと思うて、それで僕はね、昭和二十三年の暮れまでの、二年間で二十万円ためた。そこで僕は一文なしでも、家内にこれで食えと、二十万円渡して片道切符で大学病院にふたたび潜りこんだんですよ 。 

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