5/9(水)、2回目の長谷川滋成先生の講演に参加しました。
5月9日(水)9:30〜11:00、阿知須地域交流センターで開催された阿知須郷土史研究会定例会で長谷川滋成先生の2回目の講演が行われ、病院職員も参加しました。
長谷川先生は、元広島大学名誉教授で、漢詩、漢文学の専門家です。今回の講演では「子を詠む詩」をテーマに、唐の時代の李商隠及び杜甫の漢詩2題、さらに、東晋の時代の陶淵明の漢詩1題を紹介され、一文一文を参加者全員が声を出して読み、そして、段落ごとに作者の子に対する心情を解説されました。長谷川先生は、大学で教鞭をとられていた時と同様ということですが、一方的に話す形の講演ではなく、参加者に漢詩を読ませたり、詩に込められた作者の心情について尋ねられたりされ、参加者との一体感・参画意識を大切にされている先生だいうことを実感する講演でした。
今回の講演は、前回とは異なり、漢詩2題を解釈した後に、尺八の音色とともに、詩吟で詠んでいただくという初めての試みで、参加者全員、音色とともに漢詩に流れる作者の心情を汲み取るという貴重な体験をすることができました。長谷川先生は「漢詩は空想ではなく想像を働かせて読むことが大切で、心情を読み取るのは読む人の想像に任されており、文学は数学と異なり、1+1は0.5でも3でもよい。」と熱く、そして迫力ある語り口で参加者に訴えられました。
会場一杯となる30名を超える参加者は長谷川先生の語りに夢中に聞き入っておられました。
長谷川先生、本当にありがとうございました。とても勉強になりました。また、ぜひ別の機会に長谷川先生の講演を聴きたいと思っています。