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新書紹介【詳細】

                                      
 今日、感染防止は施設や在宅の様々な環境で行われています。しかし、在宅介護を行っている現場向けの感染防止のマニュアルは少なく、その場で利用可能なものが必要とされていました。

 今回、「薬剤師がアドバイスする在宅介護者のための感染防止マニュアル」を、山口大学医学部附属病院准教授の尾家重治先生を中心とした県下の病院薬剤師が集まった山口県病院薬剤師会感染制御小委員会において作成しました。私自身もこの委員会に所属して10年間、いろんなことを学ぶことができ、この新書の執筆者の一人として参加できたことを光栄に思います。この委員会において、感染防止には、現場の状況を実際に観察することや菌の検出により原因を確定し、感染防止対策を現場に伝達し、状況に応じた対応策を一緒に探すことが大切であることを勉強させてもらいました。

 本書は、身近な感染症や機材からの感染防止と消毒薬の使用方法を、次の2点に留意して編集しました。?消毒薬や感染予防における薬の使い方など、薬に特化した内容であること、?消毒法や管理法は、これなら自分でもできると思われる方法を提示すること、です。加えて、写真やイラストを多く取り入れ、職種を問わずわかりやすく編集しました。そして今年2月の環境感染学会にあわせて本書が公表されましたので、在宅介護に携わるすべての方々に紹介したいと思います。

 最後に、薬剤師が医療機関内のみならず、在宅介護の感染防止にも関与していくことは大切なことと考えます。このマニュアルを活用することにより、日々の疑問が少しでも解決され、在宅介護の現場で感染防止の良き手助けとなることを願っています。

                             薬剤科主任 松尾義哉

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