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『日本がん治療認定医機構』研修施設の認定が更新されました!!

 このたび、日本がん治療認定医機構から研修施設として認定更新されました。この更新は5年毎に行われ、?年間がん患者を100例以上診療していること、?指導責任者が1名以上常勤していること(当院では工藤明敏診療部長・外科部長が指導責任者)、?機構の研修カリキュラムに基づく研修が実施されていること、?緩和医療の体制が整っていること、など9要件を満たしていることが必要で、地域密着型病院では県内で唯一の認定病院です。

              がん治療認定病院の更新にあたって
 当院がこの度、がん治療認定医機構から研修施設認定の更新を受けました。認定機構から「がん治療認定医として不可欠な知識、技能、臨床的判断、心構えを習得するための環境を提供する施設」として認定されたことになります。

地域密着型の病院
 当院は山口市の辺縁に位置する一般病床42床・医療療養病床43床・介護療養病床50床のこぢんまりとした地域密着型の病院です。医療崩壊が叫ばれて久しい中、受診を断らない方針で2次医療まで行っており、市民病院的な立場から救急車は美祢や小野田からも来ます。前夜の呼び出しで眠い目をこすりながらの外来では「先生、これ飲んで元気出して!」と栄養ドリンクを差し出してくれる患者さんもいます。地域密着型病院は「一旦信用したら、とことん信用します」という患者さんが特徴でしょうか。

街の電器屋さん『阿知須共立病院』
 そこで最新の医療技術を身につけながら、患者さんの最期を上手に看取る地域医療とは何かという課題が出てきます。地域密着型の当院は、病院の中では、言うなれば家電量販店に対する街の電器屋さんです。量販店に比べたら販売実績は少ないかもしれませんが、急な修理の依頼や専門的な技術から営業販売まで幅広い対応力が求められます。

医療技術!安心!信頼!
 少ない症例を大切にし、様々な訴えに耳を傾けなければなりません。学会活動(研究会・学会発表、論文作成)も積極的に行っており、胃がん・大腸がんに対する低侵襲な(身体への負担が少ない)内視鏡外科手術は患者さんに好評です。チーム医療グループ(乳がんグループ、緩和医療グループ、化学療法グループ)を立ち上げ、看護部・薬剤科・検査科などと共に協力する体制を作り、安心してがん治療が行えるよう工夫しています。また、全職員を対象とした勉強会を月2回行っており、発表は医師・看護師・薬剤師・栄養士・検査技師・理学療法士・医事課など多岐にわたっています。このような医療レベル・意識レベルの底上げも必要です。
 これからも高い医療技術を持ち、安心と信頼を提供できる地域医療を目指したいと思っています。

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